XPERIA XZ2がMWCで発表されたとき、最後にデュアルレンズカメラの技術紹介を行い、発表会を終了したSony…
遂に、その時に発表を断念したとされる「XPERIA XZ2Premium」が発表されましたね。
もともとは三機種発表の予定だったものの、直前で「発表不可」となり、二機種での発表になったせいで盛り上がりに欠けたSonyですが、遂にソニーもデュアルカメラ参入です。
と言いたいところですが、他のメーカーのデュアルカメラのセンサーはSonyが開発していたりするので、ぶっちゃけ「Sonyもデュアルカメラ参入」ていうのは随分と前の話だったり…
ちなみに、HuaweiのP20のトリプルカメラセンサーも、Sonyが開発しています。
↑びっくりするほど高性能で、iPhoneXに似ているP20 Pro、これも日本で発売するのかな...
ひとまず、性能については
・Snapdragon845搭載
・内蔵容量(Rom)は64GB
・メモリ(Ram)は6GB
・カラーセンサー&モノクロセンサーのデュアルレンズ構成
・4K(3840×2160)のディスプレイ
そのほか、Qiの対応、S-Forceサウンドシステム等、XPERIA XZ2とはそこまで差はありません。
(S-Forceサウンドの説明はXPERIA XZ2の紹介で書いるので是非...)
ただ、フロントカメラ(インカメラ)はXZ2と比べて性能が上がっています。
正確には、XZ1と同等に戻っています。
それと、アスペクト比は16:9を維持しているため、上下ベゼルはXZ2と比べると大きいままです。
Ram6GBは素直に羨ましいですが、最近のフラグシップ機が6GBのものが増えてきてるんで、そこまで驚く要素では無いですかね…
今回、XPERIA XZ2 Premiumのどこが凄いかと言ったら、
デュアルレンズのセンサーを開発してきたソニーが、とうとう自社製品に搭載してきた、ってことだけだと言っても過言ではないかもしれません。
なんだ、それだけか。と言いたくなるかもしれませんけど、もともとXPERIAと言えば、カメラが強いことが人気の理由の一つでもありましたし、自社開発のセンサーを自社製品に載せるということは、そのセンサーの力を最大限発揮することだって、可能と言うことです。
現状、カメラスコアNo.1はHuaweiのP20Proという状態ですが、今回カメラスコアを発表しなかった当たり、スコアでは流石に勝てなかったということでしょう。
なんたって向こうはトリプルカメラですからね…技術はSonyなんですけど。
しかし、Sonyは一眼レフカメラを開発している、バリバリのカメラメーカーですから、重視するのはスコア、ではなく、見え方だったり、写り具合だったりを重視するわけです。
しかも、αシリーズと言えば、超高感度なカメラの代表格ですし、その力は当然Premiumに載せられていて、ISO感度が
静止画では最大51200、動画では最大12800
そして、画像処理プロセッサとして「AUBE(オーブ)」というプロセッサを新開発。
モノクロデータとRGBデータの合成を素早く行うことを可能とした結果、ISO感度を今回のレベルまで上げることが可能になったのだとか。
ようやくカメラについて、Sonyらしい本気度を見せてくれました。
ただし、ボケ(俗にいうポートレート)や、モノクロカメラ(普通のエフェクトではなく、実際のモノクロ?)は後日対応みたいです。
調整にやはり時間がかかっているってことなんでしょうか…
ちなみに、フロントカメラも静止画では最大3200にアップしてます。
これはXZ2と比べたら良くはなってるんですけど、XZ Premiumと比べたら落ちてます。
うーん…
スペック表で「Display Flash」という気になる表記がありますけど、これはiPhoneのインカメラで、シャッター時にディスプレイの光度をMax以上にしてフラッシュの代わりをする「Retina Flash」的な機能でしょうか。
全然報告が上がってないんで、真実は闇の中…
さらに、XZ2でも4KHDRの動画撮影には対応していましたが、XZ2 Premiumは4K液晶を搭載しているので、遂に「4KHDRの撮影、視聴の両方に対応した」世界初の端末になりました。
Youtube等のHDRに対応していない動画コンテンツも、HDRがかかったようにアップコンバートして再生されるらしいです。
違いが分かるかどうかは分かりませんが!
カメラについてもう一つ。
目玉機能の3Dクリエイトカメラですが、XZ
Premiumにも更新で対応するみたいです。
ただ、XZ2 Premiumなら最初から対応を想定したスマートフォンなので、多少の差は出てくるんでしょう。
(というか、XZ Premiumでアプデで対応できるなら、XZsにもアプデで対応してくださいって話ですよね。)
以上、性能面での進化でした。
次にデザイン面での進化ですけど、XPERIA XZ PremiumからはXZ1→XZ2同様大きく変わってます。
それに、XZ2に比べても、背面のガラスが「反射が美しく見えるように」変わっているのだとか。
どう変わってるかって?
写真じゃさっぱりわかりませんね。
そもそもXZ2すら日本では出てないというのに…
XZ Premiumからは
・Qiの対応
・背面がガラスに
・カメラの位置変更
とかもありますけど、一番はサイズがでかく、重くなったってことじゃないですかね。
重量にいたっては191gから236gとかなり重くなってます。
最厚部にいたっては、7.9mmだったのが、11.9mmにだいぶデブくなってます。
画面サイズは5.5インチから5.8インチに大きくなっていますけど、サイズは少し大きくなった程度なので、厚く重くなったことだけが残念ですね。
以上、XPERIA XZ2 Premiumの紹介でした。
発売がいつになるかもまだ分からないんで、値段も未発表と言うことで、実機はいつ触れるか楽しみですが、事前のリークによると、docomoとauが国内キャリアでは取り扱うみたいです。
恐らくですけど、So-netやnuroなどのSony系MVNOも抱き合わせ販売とかで取り扱う気はしますが、SIMフリーでの入手は無理でしょうね。
他のメディアでは怪物スマホ!とか書かれてますけど、最近のフラグシップの傾向的にはこれが普通だよな、と言う気はします。
ただ、ようやくSonyがデュアルカメラを搭載してきたというのは、ほんとに多くの人が待ち望んでいたことなので、それだけでも買う価値はありそうですね。
僕は買えないですけど。
しかし、ここまでSonyがデュアルカメラを、自社のフラグシップ機にも搭載してこなかったのは、シングルで戦えるところまで戦いたかったのか、それともデュアルカメラの調節に時間がかかったのか、よく分らないですね。
センサーを開発しているメーカーとしても最大手ですし、出そうと思えばいつでも出せたはずなのに…
そこらへん、やっぱり油断をしていたのかもしれないですね。
XPERIAだから大丈夫だろう、なんて思っていたら、他メーカーに追い越され始めた、という感じでしょうか。
やっぱりカメラメーカーとしても、もっと早く本気を出してくれ!って感じでした。
ここから逃してしまったXPERIAのシェアを取り返していくことが出来るか、気になりますね。
ちょっとした関連
・XPERIA XZ2発表!
・XPERIA XZ1発表!
・XPERIA XZs開封!
コメント
コメント一覧 (1)
こんな触りもしてないで想像だけってわかる記事