日本ではP20シリーズで有名なHuaweiが、10月16日にMateシリーズの新機種発表会をロンドンで行いました。

 2018101745

発表内容はざっくりまとめると

Mate20

Mate20 Pro

Mate20 RS(PORSCHE DESIGN)

Mate20 X

HuaweiWatch GT

Huawei Band3

6機種、そしてMate20シリーズに搭載されるAIを駆使した技術紹介です。
(Mate20 lightは既に発表済み)

 

最近どこのメーカーもAIに注力しまくってますね。

SoCの性能向上が目まぐるしく進む今、差別化としてAIをいかに使いこなすかが大きく関係してきているんでしょうね。

最近で言えば、GooglePixel3AIを使った技術を多数紹介しました。

 

Googleの言葉を借りるならAIファーストの時代ですからね。

 

まず、Mate20シリーズから。

ディスプレイは
201810171

・無印が6.53インチ RGBW液晶(2244×1080)

 ProRS6.39インチ OLED(3120×1440)

 X7.2インチ OLED(2244×1080)

 
201810172

Xは明らかにタブレットの領域ですけど、スマートフォンらしいっす。

メーカーが言うのだからスマホなんでしょう()

 

2018101742
ベゼルもノッチもiPhoneXs/XsMaxよりも狭く小さいとアピール。

画面占有率は確かに高めです。

 

無印とXについてはノッチではなく、フロントカメラの切り欠けのみです。 

OSは全モデルAndroid9.0 Pieを搭載

プロセッサは全機種「Kirin 980」を搭載

201810173

・世界初の7mmプロセッサ

・世界初のLDDR4Xメモリ搭載

・世界初の1.4Gbpsの通信モジュール、等々

6つもの世界初をアピールしています。

 201810174

ちなみにWiFi1440Mbps対応で、HDの映画が10秒で落とせるらしいです。

そんな速度のプロバイダーが日本にそもそも無いんですけどね。

 

個人的にうおお!と思ったのが「Nano SD

201810176

MicroSDに比べ40%も小型化したらしいです。

201810177

他のメーカーもMicroSDからNanoSDに移っちゃったら、しばらく新規格だからSDが高くなりそうです。

NanoSIMといい、小さければ小さいほどスペースは取りにくくなって、メーカーにとっては良いんでしょうけど、ユーザーから見たら小さすぎて、色々取り扱い大変な気がしますが

そこは進化の代償として受け止めることにいたしましょう。

スロットはNanoSIMNanoSIM or NanoSDという構成。

 

 

カメラについても4機種で差別化が行われていて、

Mate20
201810178

16MPf2.2の超広角レンズ

12MPf1.8の広角レンズ

8MPf2.42倍望遠レンズ

のトリプルカメラです。

もちろん「Leica」です。

 

Mate20Pro/RS/X
201810179

40MPF1.8の超広角レンズ

20MPF2.2の広角レンズ

8MPF2.43倍望遠レンズ

のトリプルカメラです。

こっちももちろん「Leica」です。

 

無印だけカメラが差別化が行われていますね。

というか、もうトリプルカメラが標準なのか

ただ、Samsung4眼カメラを出してますし、どこかのベンチャーなんかは7眼カメラです。

一体どこまで増えていくかな?

2018101710

カメラは縦並びではなく、四角に並んでいます。

 

カメラの凄さは、スマホのカメラでのコンテストでMate10で撮った写真が1位に輝いたことも紹介。

2018101711

つまりMate20Proはもっと凄いんだぜ、って言いたいんですね。

 

動画でも、写真でも、被写体だけを認識して、背景をモノクロにする機能も紹介。

2018101713

AIだからなせる業です。

Googleが写真では既に実演してましたが、動画でもトラッキングして境界を認識できる時代なんですね。
2018101743
ズームもここまで繊細に。

 

カメラでもう一つ。
2018101714

ProRSはノッチが付いていて、そこには赤外線センサー、ドッとプロジェクター、24MPカメラ、と顔認証用に色々入っているわけですが、それで顔をスキャンしてアニ文字3DLiveEmojiで遊べるように。

2018101715

 

こんなのは別にいいんです。

それよりも凄い技術実演があって、「ぬいぐるみをインカメラ(というかセンサー)で形を読み取り、ARで動かす」という紹介がありました。

2018101717
 

顔などをスキャンして、なんてXPERIAで言えばXZ1の時からできましたけど、こいつの凄いところは、「読み取ったぬいぐるみを動かす」ところなんですよ。

スキャンしてARに貼り付け、終わり、なんかじゃないんです。

勝手に歩くんです、手を振るんです、もとは動かないぬいぐるみなのに…

 2018101716

インカメラで深度などスキャンなので、対応機種はMate20ProRSだけみたいですが、これは非常に楽しそうです。

楽しそうというだけで、実用的な使い方という点ではインカメラじゃむずくね?と思ってしまいますけど。

 

後々Googleの人が出てきた時にもARの紹介がありました。

 

基本的に他社製品との比較ではiPhoneXsGalaxy Note9が何回も出てきてましたが、バッテリーもとにかく比較しまくりでした。

 2018101719

充電については40Wの超高速充電が可能になり、無接点充電はとうとう15Wに対応です。
2018101718
2018101720

Amazon見ても10W対応ですらそこまで数は出ていません。

 

そしてiphoneXsのバッテリーを批判してからの、「Mate20Proが無接点充電器となって、他機種にQi充電を行う」なんて機能まで紹介。(世界初機能)
2018101721
スライドではiPhone充電してました。

二台持ちしなきゃ()

 
バッテリー容量については
・Mate20:4000mAh
・Mate20Pro:4200mAh
・Mate20X:5000mAh


そしてGPS

2018101722

L1L5の同時受信ができるように。

 

これで位置情報がトンネル内だろうと、どこでも、より正確に取れるように。

 2018101723

ナイキとの紹介ムービーでも、Mate20ならばiPhoneGalaxyに比べて正確な履歴が取れるとアピールしていました。

 

ちなみに、L1L5の同時受信はXiaomiMi8が世界初でした。

Xiaomi強い()

 

耐水性能もアピール
2018101724

水深5mでも写真が撮れるみたい。
IP67に対応しているのはProのみです。

ウミガメが綺麗に映ってますね。

 

セキュリティ面で言えば、

ロック解除方法が

Mate20/20Xは背面の指紋認証

Pro/RSは顔認証+画面上指紋認証

 2018101725

になっています。

今までHuawei製品ではMateRSだけが画面指紋認証に対応していたので、いよいよ機種が増えますね。

そういえば最近発表されたXiaomi Mi8 ProUD指紋認証(画面指紋認証)に対応していましたね。

精度がどんなものか気になります。

 

他は画面に繋げてPC風に使える機能がワイヤレスで可能に。
2018101726

Huawei Wireless DonglMiracastでできるみたいです。

 

PCとワイヤレスでデータをやり取りする際にも、更に通信が高速に。

2018101727

MateBookとなら無線でも二分で1000枚の写真がやり取り可能に…意味が分からない領域ですね。
2018101728

まるで東芝のTransjet(懐かしい)

 

ちなみにMate20 XSwitchとも比べるという謎の事件が。
2018101729
コントローラーを付けて巨大なゲーム機に。

2018101730

画面はSwitchより大きい

バッテリーもSwitchより持つよって…

しかし、スマホの発表会で、大人気のゲーム機と比較するとは思いもしませんでした。


ちなみに、Mate20XにはM-Penというスタイラスペンも準備されるそうです。

あと無印とXにはイヤホンジャックが付きます。良かったですね(何が) 

機能についてはこれぐらいです。

滅茶苦茶色々発表されました。

 

まとめてしまえば、「Mate20Proはこんなにもヤバいよ!」ですね(超簡略化)

 

端末のカラーリングは

Mate20/20Pro
2018101731

・ミッドナイトブルー

・エメラルドグリーン

・ピンクゴールド

・ブラック

・トワイライト

の五色展開

 

RS
2018101732

・ブラック

・レッド

の二色展開

 

X
2018101733

・ミッドナイトブルー

・ファントムシルバー

の二色展開になっています。

 

フラグシップにしては結構な多色展開になっていますね。

高級機で多色展開って結構嫌われる傾向ありましたけど、最近はその傾向も少しずつ薄まってきてますけど、結局はブラックに落ち着くのは僕の悪い癖です。

トワイライトはP20でもおなじみの、光の当たり方で反射色が変わる変わったカラーですね。

 

 

背面素材は

Mate20/Pro/Xがガラス

 

RSは革、カメラ部のラインはガラス製

 2018101735

なんかRSがめちゃくちゃカッコいいですね。

まさにラグジュアリー

値段がえぐいんですけどね。

 

値段は

Mate20
2018101734

 4GB/128GB:799ユーロ(104千円)

 6GB/128GB:849ユーロ(11万円)

 

Mate20 Pro
2018101736

 6GB/128GB:1049ユーロ(136千円)

 

Mate20 RS
2018101737

 8GB/256GB:1695ユーロ(22万円)

  8GB/512GB:2095ユーロ(27万円)

 

Mate20 X
2018101738

 6GB/128GB:899ユーロ(116千円)

 

 

と、決してお安くない金額になっています。

もはや「Androidは安い」は終わりですよ。

だってRS20万越えですよ!

でも「PORSCHE DESIGN」ですからねえ、ラグジュアリーですよ、ラグジュアリー

 

ちなみに時計二製品は
2018101739

HuaweiWatch GT

 Classic:199ユーロ(約25800円)

 Sport:249ユーロ(約32000円)

Huawei Band3:99ユーロ(約13000円)

 2018101740

時計に関しては、HuaweiWatchは精力的に出してくれてるのでうれしいですよね。

SonyASUSも辞めちゃったので、大きいメーカーで出し続けてくれるのがHuaweiしかないんですよね

デザインもスマートウォッチしすぎない感じで、重厚感もあっていいと思います。

 

HuaweiBand3はバンド系にしては珍しく、カラー液晶を搭載してます。

 

以上、Huaweiの発表会を軽くまとめてみました。

 

Huaweiは独自SoCKirinをずっと搭載していますが、確かに性能は今までも低いことはありませんでしたが

2018101741

やはり同世代Snapdragonと比べると見劣りすることが多かったです。

実際、XSwitchと比較なんてことをしていましたが、やはりグラフィックもスナドラよりも毎回負けていますし、第一SwitchにいたってはNvidiaが特別に開発しているチップですから、結構恐ろしいのと比べようとしていますよね。

 

世界初の技術も色々紹介していましたし、とうとうSDカードもさらなる小型化に踏み出しましたが、それらを使いこなし、10万以上の価値をMate20シリーズが出し切ることが出来るのか非常に気になります。

 

1017日のdocomo冬春モデルでの取り扱いが無かったことから、今回のモデルは日本ではSIMフリーモデルのみの発売のみとなるはずですが、日本での発売時にいくらぐらい高くなるのかも分かっていません。

日本ではたして10万越え、様々な新機能が提供されるMate20 Proにいたっては13万という値段が受け入れられるのか、実際それだけの価値を出せるのかは未知数ですね
追記)日本においてもSIMフリーモデルの発売が行われています。

 

ただ、思いっきりiPhoneを意識しているあたり、値段だってiPhoneXs10万を全部超えてるから問題ないでしょ、って感じなのかもしれません。

 

ベンチマークに関しても、この前Huaweiはテスト時のブーストが発覚していたりと、発表内容を鵜呑みにすることはあまりできませんけど、実際に使ってみるとどこまで使い勝手がいいのか。

発売はヨーロッパでは無印・Pro1016日、RS1115日からなので、少しずつレビューが出てくるはずです。

 

各社AI重視がどんどん進んでいく中、Huaweiも当然AIの力を推していましたが、Mate20シリーズ、そしてKirin980を使ってどれだけの力を見せつけてくれるか、非常に楽しみなところですね。