日本ではP20シリーズで有名なHuaweiが、10月16日にMateシリーズの新機種発表会をロンドンで行いました。
発表内容はざっくりまとめると
・Mate20
・Mate20 Pro
・Mate20 RS(PORSCHE DESIGN)
・Mate20 X
・HuaweiWatch GT
・Huawei Band3
の6機種、そしてMate20シリーズに搭載されるAIを駆使した技術紹介です。
(Mate20 lightは既に発表済み)
最近どこのメーカーもAIに注力しまくってますね。
SoCの性能向上が目まぐるしく進む今、差別化としてAIをいかに使いこなすかが大きく関係してきているんでしょうね。
最近で言えば、GoogleもPixel3でAIを使った技術を多数紹介しました。
Googleの言葉を借りるならAIファーストの時代ですからね。
まず、Mate20シリーズから。
・無印が6.53インチ RGBW液晶(2244×1080)
ProとRSが6.39インチ OLED(3120×1440)
Xが7.2インチ OLED(2244×1080)
Xは明らかにタブレットの領域ですけど、スマートフォンらしいっす。
メーカーが言うのだからスマホなんでしょう()
ベゼルもノッチもiPhoneXs/XsMaxよりも狭く小さいとアピール。
画面占有率は確かに高めです。
OSは全モデルAndroid9.0 Pieを搭載
・世界初の7mmプロセッサ
・世界初のLDDR4Xメモリ搭載
・世界初の1.4Gbpsの通信モジュール、等々
6つもの世界初をアピールしています。
ちなみにWiFiは1440Mbps対応で、HDの映画が10秒で落とせるらしいです。
そんな速度のプロバイダーが日本にそもそも無いんですけどね。
他のメーカーもMicroSDからNanoSDに移っちゃったら、しばらく新規格だからSDが高くなりそうです。
NanoSIMといい、小さければ小さいほどスペースは取りにくくなって、メーカーにとっては良いんでしょうけど、ユーザーから見たら小さすぎて、色々取り扱い大変な気がしますが…
そこは進化の代償として受け止めることにいたしましょう。
スロットはNanoSIM+NanoSIM or NanoSDという構成。
カメラについても4機種で差別化が行われていて、
・16MP、f2.2の超広角レンズ
・12MP、f1.8の広角レンズ
・8MP、f2.4の2倍望遠レンズ
のトリプルカメラです。
もちろん「Leica」です。
・40MP、F1.8の超広角レンズ
・20MP、F2.2の広角レンズ
・8MP、F2.4の3倍望遠レンズ
のトリプルカメラです。
こっちももちろん「Leica」です。
無印だけカメラが差別化が行われていますね。
というか、もうトリプルカメラが標準なのか…
ただ、Samsungも4眼カメラを出してますし、どこかのベンチャーなんかは7眼カメラです。
一体どこまで増えていくかな?
カメラは縦並びではなく、四角に並んでいます。
カメラの凄さは、スマホのカメラでのコンテストでMate10で撮った写真が1位に輝いたことも紹介。
つまりMate20Proはもっと凄いんだぜ、って言いたいんですね。
動画でも、写真でも、被写体だけを認識して、背景をモノクロにする機能も紹介。
AIだからなせる業です。
Googleが写真では既に実演してましたが、動画でもトラッキングして境界を認識できる時代なんですね。
ズームもここまで繊細に。
ProとRSはノッチが付いていて、そこには赤外線センサー、ドッとプロジェクター、24MPカメラ、と顔認証用に色々入っているわけですが、それで顔をスキャンしてアニ文字3DLiveEmojiで遊べるように。
こんなのは別にいいんです。
それよりも凄い技術実演があって、「ぬいぐるみをインカメラ(というかセンサー)で形を読み取り、ARで動かす」という紹介がありました。
顔などをスキャンして、なんてXPERIAで言えばXZ1の時からできましたけど、こいつの凄いところは、「読み取ったぬいぐるみを動かす」ところなんですよ。
スキャンしてARに貼り付け、終わり、なんかじゃないんです。
勝手に歩くんです、手を振るんです、もとは動かないぬいぐるみなのに…
インカメラで深度などスキャンなので、対応機種はMate20ProとRSだけみたいですが、これは非常に楽しそうです。
楽しそうというだけで、実用的な使い方という点ではインカメラじゃむずくね?と思ってしまいますけど。
後々Googleの人が出てきた時にもARの紹介がありました。
基本的に他社製品との比較ではiPhoneXsとGalaxy Note9が何回も出てきてましたが、バッテリーもとにかく比較しまくりでした。
充電については40Wの超高速充電が可能になり、無接点充電はとうとう15Wに対応です。
Amazon見ても10W対応ですらそこまで数は出ていません。
そしてiphoneXsのバッテリーを批判してからの、「Mate20Proが無接点充電器となって、他機種にQi充電を行う」なんて機能まで紹介。(世界初機能)
スライドではiPhone充電してました。
二台持ちしなきゃ()
バッテリー容量については
・Mate20:4000mAh
・Mate20Pro:4200mAh
・Mate20X:5000mAh
L1とL5の同時受信ができるように。
これで位置情報がトンネル内だろうと、どこでも、より正確に取れるように。
ナイキとの紹介ムービーでも、Mate20ならばiPhone、Galaxyに比べて正確な履歴が取れるとアピールしていました。
ちなみに、L1L5の同時受信はXiaomiMi8が世界初でした。
Xiaomi強い()
水深5mでも写真が撮れるみたい。
IP67に対応しているのはProのみです。
ウミガメが綺麗に映ってますね。
セキュリティ面で言えば、
ロック解除方法が
・Mate20/20Xは背面の指紋認証
・Pro/RSは顔認証+画面上指紋認証
になっています。
今までHuawei製品ではMateRSだけが画面指紋認証に対応していたので、いよいよ機種が増えますね。
そういえば最近発表されたXiaomi Mi8 ProもUD指紋認証(画面指紋認証)に対応していましたね。
精度がどんなものか気になります。
Huawei Wireless DonglとMiracastでできるみたいです。
PCとワイヤレスでデータをやり取りする際にも、更に通信が高速に。
MateBookとなら無線でも二分で1000枚の写真がやり取り可能に…意味が分からない領域ですね。
まるで東芝のTransjet(懐かしい)
ちなみにMate20 XはSwitchとも比べるという謎の事件が。
コントローラーを付けて巨大なゲーム機に。
画面はSwitchより大きい
バッテリーもSwitchより持つよって…
ちなみに、Mate20XにはM-Penというスタイラスペンも準備されるそうです。
機能についてはこれぐらいです。
滅茶苦茶色々発表されました。
まとめてしまえば、「Mate20Proはこんなにもヤバいよ!」ですね(超簡略化)。
端末のカラーリングは
・ミッドナイトブルー
・エメラルドグリーン
・ピンクゴールド
・ブラック
・トワイライト
の五色展開
・ブラック
・レッド
の二色展開
・ミッドナイトブルー
・ファントムシルバー
の二色展開になっています。
フラグシップにしては結構な多色展開になっていますね。
高級機で多色展開って結構嫌われる傾向ありましたけど、最近はその傾向も少しずつ薄まってきてますけど、結局はブラックに落ち着くのは僕の悪い癖です。
トワイライトはP20でもおなじみの、光の当たり方で反射色が変わる変わったカラーですね。
背面素材は
・Mate20/Pro/Xがガラス
・RSは革、カメラ部のラインはガラス製
なんかRSがめちゃくちゃカッコいいですね。
まさにラグジュアリー
値段がえぐいんですけどね。
値段は
4GB/128GB:799ユーロ(約10万4千円)
6GB/128GB:849ユーロ(約11万円)
6GB/128GB:1049ユーロ(約13万6千円)
8GB/256GB:1695ユーロ(約22万円)
8GB/512GB:2095ユーロ(約27万円)
6GB/128GB:899ユーロ(約11万6千円)
と、決してお安くない金額になっています。
もはや「Androidは安い」は終わりですよ。
だってRS20万越えですよ!
でも「PORSCHE DESIGN」ですからねえ、ラグジュアリーですよ、ラグジュアリー
・HuaweiWatch
GT
Classic:199ユーロ(約25800円)
Sport:249ユーロ(約32000円)
・Huawei
Band3:99ユーロ(約13000円)
時計に関しては、HuaweiWatchは精力的に出してくれてるのでうれしいですよね。
SonyもASUSも辞めちゃったので、大きいメーカーで出し続けてくれるのがHuaweiしかないんですよね…
デザインもスマートウォッチしすぎない感じで、重厚感もあっていいと思います。
HuaweiBand3はバンド系にしては珍しく、カラー液晶を搭載してます。
以上、Huaweiの発表会を軽くまとめてみました。
Huaweiは独自SoCのKirinをずっと搭載していますが、確かに性能は今までも低いことはありませんでしたが…
やはり同世代Snapdragonと比べると見劣りすることが多かったです。
実際、XはSwitchと比較なんてことをしていましたが、やはりグラフィックもスナドラよりも毎回負けていますし、第一SwitchにいたってはNvidiaが特別に開発しているチップですから、結構恐ろしいのと比べようとしていますよね。
世界初の技術も色々紹介していましたし、とうとうSDカードもさらなる小型化に踏み出しましたが、それらを使いこなし、10万以上の価値をMate20シリーズが出し切ることが出来るのか非常に気になります。
10月17日のdocomo冬春モデルでの取り扱いが無かったことから、今回のモデルは日本ではSIMフリーモデルのみの発売のみとなるはずですが、日本での発売時にいくらぐらい高くなるのかも分かっていません。
日本ではたして10万越え、様々な新機能が提供されるMate20 Proにいたっては13万という値段が受け入れられるのか、実際それだけの価値を出せるのかは未知数ですね…
追記)日本においてもSIMフリーモデルの発売が行われています。
ただ、思いっきりiPhoneを意識しているあたり、値段だってiPhoneXsが10万を全部超えてるから問題ないでしょ、って感じなのかもしれません。
ベンチマークに関しても、この前Huaweiはテスト時のブーストが発覚していたりと、発表内容を鵜呑みにすることはあまりできませんけど、実際に使ってみるとどこまで使い勝手がいいのか。
発売はヨーロッパでは無印・Proは10月16日、RSは11月15日からなので、少しずつレビューが出てくるはずです。
各社AI重視がどんどん進んでいく中、Huaweiも当然AIの力を推していましたが、Mate20シリーズ、そしてKirin980を使ってどれだけの力を見せつけてくれるか、非常に楽しみなところですね。
たきれん@アニオタ時々ガジェヲタ@Takiren88Mate20に惹かれてきた
2018/10/16 22:37:05
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