(今回は自分の考え、憶測などがふんだんにあるので、その辺りを理解して読んでくだされば嬉しいです。あくまで一スマホ好きの意見、感想って感じで。)

アメリカからHuaweiが制裁を受けてどれほどたったのでしょう。

 

毎日のようにHuaweiの動向に興味が向けられて、大してスマホとかが好きじゃない人も結構ニュースを見てると思います。

 

そもそも、今回のHuawei問題の原因は、Huawei5Gの特許などにおいて覇権と行ってもいい状態だったことから、それにアメリカが対抗してHuaweiの完全な締め出しを行おうとしている、っていうことになっています。

 

それに絶賛貿易戦争中の中国が猛反発してるって形です。

 

まず、今回のHuaweiへの制裁が妥当なのか、ということについて意見を。

 

これは流石にやり過ぎだ、とは思います。

中国のHuawei本社だけでなく、日本の関連会社含め全部を制裁対象にしていますしね。

ZTEの時は「北朝鮮への輸出」という大義名分がありましたが、今回はセキュリティ面の脅威という確定した証拠のない理由にもなっていますし。

 

また、一国の圧力でここまでの攻撃をできてしまうということも露呈しました。

 

 

では、中国の反発はもっともなのか?

 

これはこれで話が違います。

 

そもそも中国側は米国に対して企業への独自制裁に反対できる権利がないのですから。

 

例えばGoogle、中国においては全て政府の検閲を通さねばなりません。

Appleもユーザーのデーターの安全性に絶対の自信を持っていますが、中国内で売る際には、中国国内のiphoneのデーターは全て政府が握っています。

中国国内で販売するスマートフォンはAndroidでもGoogle製のアプリは登録できません。

Twitterも使えません

 

 

そう、中国もばりばりに米国企業のサービス、製品に制限をかけまくっているんです。

 

つまり、中国だって米国の製品に制限をかけるのだから、米国だって中国の製品(Huawei製スマートフォン)に制限をかけることは何もおかしくはない、という構図が出来上がります。

 

これを批判するなら中国も米国製品への規制を緩めないと、話がおかしくなります。

 

 

トランプ政権としては、中国だけでなく、世界的にも大きなシェアを誇るHuaweiを人質にとり、貿易交渉を有利に進めたいという考えもあっての規制なんでしょうけど、中国も批判できない立ち位置にいるという、なんとも微妙な状態です。

 

で、Huawei規制の撤廃はありうるのか…

十分あると思います。

 

仮に中国が参ったを言うのなら、ですが。

 

ここまでくると、企業対国家だけではどうしようも無いでしょうし。

 

Huawei自体も、中国共産党の力を多少なりは受けて、あそこまで素晴らしい製品を生み出しているということを考えるとどうしようもね…

(たまにHuaweiと中国共産党は繋がっていない、とムキになって主張する信者さんもいますが、繋がってないことは無いと思いますよ。絶対に。)
あ、ここで重要なのは製品の素晴らしさです。はい。

 

ちなみに安全性っていう点ですけど、技術力を海外に示していくうえで、わざわざ意図してスパイウェアを仕込んだり、スパイチップ(笑)を仕込んだりはまず無いでしょう。

 

中国国内向け、となるとどうも言えないですけど、海外市場版は安全性については心配することはないでしょう。

 

 

最後にこれからの個人的な予測を。

個人的な意見や憶測が多く含まれるので、あくまで一スマホ好きの勝手な意見としてみてください。

 

パターン1:中国が譲歩を行い、Huawei規制解除

この譲歩はGoogleなどへ一方的な規制の解除かもしれませんし、貿易上の譲歩かもしれません。

トランプ大統領の掲げる強国化を考えると、13億人もの市場を持つ国へ、GoogleAppleが平等な商売をしに行くことができるようにするだけでも十分規制解除の余地はあるかと。

 

パターン2:中国が米企業への規制を追加で開始、規制し合う泥沼戦に

これも十分にあり得ます。

Googleなどへ追加で制限をかけ、iphoneの販売禁止などを行う可能性は十分にあります。

そうなると、次は中国企業への規制が始まる可能性もあります。

 

例えば、現在世界的なシェア率で4位、5位を誇るXiaomiOppoへの規制なども。

この二社は5Gにおける特許を大量に持っている訳ではないですけど、今回のHuawei規制を米中貿易戦争の切り札として用いているのならあり得ない話ではないでしょう。

 

パターン3Huaweiに特定の条件を付けて販売許可

これは…考えにくいけど一応自論を。

現在Huawei製フラグシップ機は自社生産のKirinチップを用いています。

それを国際市場(アメリカや日本)に売る際は「Snapdragon」などの自社製チップ以外の米国製に変えさせるなど…

まあ、こんな条件はあまりに一社に恩恵が行き過ぎるので、起こるとは考えにくいですけどね。

 

 

自分としては、1年以内には規制解除は行われると思っています。

その時にどのような理由で行われるかは上に書いた予想の可能性もあるよ、的な感じで。

 

実際にhuawei製品の性能、質は評判良いですし、人気も高いです。

というか、だからこそ国際市場でのシェア率が23位なわけでして。

 

Huaweiは新技術を色々投入していく、いわばスマホ業界で言えば色々楽しみな技術を出してくれるところなので、このまま新技術が出ず、つまらない業界になるなんてことは起こってほしくないですね。

 

そのためにも、Huaweiの規制が緩和されるために、努力すべきはアメリカではないのですよ。

 

 

とはいえ、現時点で発売されているHuawei製スマートフォンに対してはアップデートも提供されるわけですし、今はまだ全然大丈夫なんですよ。

 

一番の問題はHuawei Mate Xですよ!!

こいつがちゃんとしたAndroid搭載しないとなると、だいぶ購入者減りそうな…

とか思いましたけど、冷静に考えたら30万を平気で超えてくる未来()デバイスを買う人は、そこは大して気にしないかもしれません...いや、そんなことは流石に無いか。

 

HuaweiSailfishOSのような独自OS(正確にはAndroid派生)、通称ArkOSを準備しているという報道はかなり出ていて、実際に秋には搭載機が出てくるという話もあります。

 

ただ、いくらAndroidアプリケーションが動くとは言え、国際市場ではGooglePlayが使えない、Gmailも使えないなどの制約が出てくると苦しい点もかなり出てきます。

そもそも海外市場に流せるのか?という点もありますけど、そこは個人輸入するでしょ()

 

 

 

最後に言いますが、個人的に今回の問題はどこか1社の問題ではありません。

国と国との争いです、武器が用いられない。

 

関係する会社も確かな不利益を被るわけですし、消費者も確かな不利益をこうむるのです。

 

早期解決が行われる事を望んで終わりとします。