5月9日、日本の大手3キャリアは「電話番号」を用いた「パケット通信」でのチャットサービス「+(プラス)メッセージ」のサービスを開始しました。
(Y!mobileは実質ソフバン傘下なので対応しています。)
日本人の多くが使ってるiPhoneは未対応という謎状態ですけど、Androidユーザーなので取りあえず設定しました。
docomoとauはGooglePlayストア配信ではなく、独自ストアでの配信になっています。
ソフトバンクは5月22日現在はメッセージが全部消えるという謎のバグにより配信停止中です。
docomoの場合は「docomoアプリ管理」からダウンロードなんですけど…どれかわからなかったんで、サイトからのリンクをたどって落としました。
大体30MBぐらいです。
注意点は、設定時に「SMSのみ設定」を押してはいけないことです。
SMSの標準アプリが+メッセージに変わってしまいますが、そうじゃないとSMSオンリーで意味を無くすんで、そこんところ注意です
あと途中でWifiを切れと出てきますが、そこはおとなしく従わないと、SMSのみにされるんでそこも注意です。
設定完了すると、+メッセージ内で電話帳で「+メッセージ」を設定完了してる人の横にはそれ用のマークが出ますが、僕の周りには一人しかいませんでした。残念!
まず、物がLINEとほとんど同じなのに、どこに+メッセージを使う理由があるんだ、って気もしますが、そこは最後に話すことにします。
ひとまず、友人と使ってみたので、遅ればせながら解説を。
今は無料スタンプしかないんですけど、これから有料もすこしずつ出していくってことでしょうね。
iモード時代にデコ文字とかあったし、そこら辺感覚になるんですかね?
これまでのSMSにはなかった既読確認が付きました。
送れたら一つチェックマークが、
既読が付いたら二つチェックマークが出ます。
そういえば、SMSには到着通知SMSサービスなんてありましたね。
あれは相手方に届けることが出来ると、通知のSMSがdocomoから送られてくるってサービスだったはず...
メニューボタン(?)を押すと、背景の設定や、トークのバックアップができます。
もう完全にLINEですね、ありがとうございます。
あと、写真を送るときに、手書きでメモを描いたりして遅れるんですが…
その時に上下や左右に謎の黒枠線が入るんですよね…
LINEと違って範囲指定はできませんが。
ちなみに、設定した背景画像はもれなく端末内のフォルダに勝手にダウンロードされてます。
バックアップの形式はzipとtxt形式の二つ作られますが、ファイルは隠しファイルになってます…
(フォルダ内にある全く関係のない画像がありますが、それが背景に設定したら勝手に落とされてたやつです。)
次は感想なんですけど…
まあ、+メッセージである必要は全くないなと思いました。
だって、LINEあるんだもの…
そして、画像送信関連がとにかくおかしいんです。
LINEはファイル送信を行う場合に内蔵ストレージに強制的にファイルのコピーを作られるので、動画データやPDFを大量にやり取りしようものなら、知らない間にスマホの容量がキツキツに…なんてことがありますが、+メッセージは、相手から送られた画像は強制ダウンロードなんです。読み込み時に全部ダウンロードしてるんです。
(友人とやり取りした画像の数々。全部落とされてる。)
動画がどうなのかが試してないので分からないんですけど、まさか全部端末に残していってるとは…
そして、上にも挙げましたが、写真を送るときに手書きでメモを入れれるんですけど、写真にどうしても上下もしくは左右に黒い枠を入れられんですよね。
後々改善されていくとは思うんですけど、本当に謎な仕様です。
それと、+メッセージで扱ったファイルは全て「内蔵ストレージ」の「plusMassege」フォルダに入ってます。
最後に、+メッセージが何なのかという話をしておきますが、「LINE対抗サービス」という物ではないんですよね。
正確には、RCS(Rich Communication Services)という海外でSMSの後継的規格として普及が進められているメッセージサービスがありまして、それの日本版としての「+メッセージ」なんですね。
SMSは電話番号さえ分かっていればメッセージが送れるという手軽さが特徴ですが、日本語全角にして80文字という制限があり、写真やデーターはもちろん、絵文字すら送ることが出来ません。
それでも、SMSは電話番号が分かれば使えるので海外では今でも使う人は多く、電話回線を利用してメールを送るので、「データの送信」の信頼性としては抜群なわけです。
ただ、世界的にはSMSの後継として「電話番号が分かればメッセージを送れる」、そして「写真などの大きなデーターも取り扱える」という二つの要素を持ったメッセージサービスの需要が高まっていたこともあり、その二つを合わせ持った規格が「RCS」というわけです。
SMSと違って、音声回線ではなく、MMS同様パケット通信を用いますが、RCSに賛同するキャリア間でなら、電話番号だけで送れるんだから便利なものです。
そして「+メッセージ」は日本向けの「RCS」としてのサービスであり、LINE対抗ではないんですよね。
そもそもRCSの主戦場はビジネスですし、企業間でもメールでのやり取りが多いですけど、電話番号がわかるなら、社用ケータイ(スマホ)ですぐにやり取りができるというのは便利そうです。
電話番号は11ケタですもんね。
GoogleもマイクロソフトもRCSには協賛していて、現在は世界で合計50キャリアがRCSに参加しています(この中にdocomoとauも含まれています)。
これからも参加キャリアが増えていく中、日本もRCSの準備段階として国内キャリア用に準備したということなのです。
夏モデル以降は端末に+メッセージアプリがプリインされると思いますが、それでも日本では一般向けには普及するとは…まあ、思えませんけどね。
MVNO向けには、各社からの要望があり次第準備を進めるということだそうです。
ただ、SMSは一通3.24円かかってたのを考えると、今のご時世、RCS(+メッセージ)はパケット定額が普通なので実質無料ですね。
SMSの文字だけで簡潔に伝える感も好きでしたけど、スマホに変えてからは全くと言っていいレベルで使ってませんね…
ということで、大手3キャリアが開始しました「電話番号」だけでメッセージが送りあえる「+メッセージ」。
取りあえず、使ってみてはいかがですか?
どうせLINEしか使いませんけど。
ではでは~